臼井甕男先生がレイキの神髄「招福の秘宝・萬病の靈薬」として掲げられたものに「五戒」があります。
今日だけは「怒るな」「心配するな」「感謝して」「業を励め」「人に親切に」と言う非常にシンプルなものですが、海外の成功哲学にも通じる自己意識のセルフマネジメント法としてとても奥深いものがあります。
まず、「今日だけは」の部分。
一生やり続けろと言われれば気が遠くなりますが、「今日だけ」で良ければ気が楽になります。
ここに意識のマネジメントの重要なポイントがあります。
「今日だけは」あるいはもっと短く「今だけは」でも良いかも知れません。
人間は「今日」あるいは「今」以外を生きることは出来ません。
「いま・ここ」でしか意識のコントロールは出来ません。
「他のどこでもない」(Nowhere)、「いま・ここ」(Now・here)だけです。
ですから、幸福を呼び込み心と身体を整えるには「怒らず」「心配せず」「感謝して」「仕事あるいは志事を励み」「親切にする」のたった5つに「今日だけ」意識を注いで実践すれば良いのです。
そしてこのたった5つのことが生理学的にも大きな意味を持っていることが判ってきました。
このサイトの「ごあいさつ」でも触れていますが、近年になって驚くほどの自然治癒力が発揮され幸福感に満たされると多くの注目を集めるようになったものに俗に言う「幸せホルモン」があります。
「幸せホルモン」とはある条件下で体内に分泌されるオキシトシンやドーパミン・セロトニン・エンドルフィンなどのホルモンを指します。
ディーパックチョプラ医学博士をはじめ、意識の重要性を取り入れたホリスティック医療で世界的にも有名な医学博士やセラピスト、ヒーラーが多数登場することで話題を集めた※ドキュメント映画「HEAL 奇跡の治癒力」の中でもこれらのホルモンが分泌されることで人間本来の自然治癒力が喚起され奇跡的な回復を遂げたと言う事実が数多くの症例とともに挙げられています。
※ドキュメント映画「HEAL 奇跡の治癒力」日本上映特設サイトはこちら
(日本での上映は平成31年2月17日の福岡上映会で一旦終了しています。)
この「幸せホルモン」の一つエンドルフィンは、多幸感と鎮静効果もたらす特徴から体内性モルヒネとも呼ばれ、その鎮静効果はモルヒネの6.5倍以上とも言われます。
本能的な食欲などの低次な欲求が満たされた場合でも分泌されますが、食欲による満腹感は一時的なものなのでその効果も限定的になります。
「幸せホルモン」による幸福感や高い自然治癒力を持続させるには空腹になればストレスホルモンのアドレナリンが分泌される食欲などの一時的な低次欲求(欠乏欲求)よりは、持続する高い精神性を満たそうという欲求を持った方が効果的だと言います。
人間心理学の父とも言われるアメリカ人、アブラハム・H・マズロー(1908~1970)が、人は常に自己実現を目指して成長する生き物だという自己実現理論を説き、それをベースにたどり着いたという考えに欲求階層説があります。
低次の1階層は本能的な食欲などの生理的欲求、2階層に「安全欲求」、3階層「社会的欲求」、4階層「尊厳・承認欲求」と続きその上に来るのが「自己実現欲求」とされ、この高い精神性の欲求が満たされているとエンドルフィンが分泌され幸福感が持続します。
この「自己実現欲求」を満たす要素として「受容」「強い信念」「笑い」「前向きに自分の目的に取り組む」「愛」などが挙げられますが、これはまさに臼井先生が「招福の秘宝・萬病の靈薬」となる五戒として残された「怒るな」(受容)、「心配するな」(強い信念による笑って過ごせる余裕)、「感謝して」「業を励め」(不満無く前向きに・自分の目的に取り組む)「人に親切に」(愛)と、更には「自己実現欲求」も「安心立命」とシンクロしています。
大正の世に残された臼井先生の五戒が「招福の秘宝・萬病の靈薬」であることを、昭和、平成を経て令和(靈和)へ至ったいま、無敵の自然治癒力を引き出す「幸せホルモン」が証明してくれるような時代になりました。